2025年1月14日、米国証券取引委員会(SEC)は、実業家イーロン・マスク氏を連邦証券法違反で提訴しました。
SECによると、マスク氏は2022年3月14日までに旧ツイッター(現「X」)の株式を5%超取得していたにもかかわらず、義務付けられている10日以内の報告を怠り、実際に届け出たのは4月4日でした。
この遅延により、マスク氏は株価上昇を避け、より低い価格で株式を大量に取得することが可能になったとされています。
SECは、報告を意図的に遅らせた結果、少なくとも1億5000万ドル(約230億円)相当の利益を得たと指摘。
さらに、ツイッター株の取得を公表した後、株価は27%以上上昇しており、一般投資家が不利益を被ったと主張しています。
SECはマスク氏に対し、民事罰金の支払いと不当に得た利益の返還を求めています。
一方、マスク氏の弁護士は「この訴訟は全くの茶番だ」と反論。マスク氏本人も違法行為を否定しています。
マスク氏は2022年10月に440億ドルでツイッターを買収し、社名を「X」に変更。その後もテスラ社やスペースXなどの複数の企業を率いる世界的な経営者として注目を集めています。
また、2025年1月20日に発足予定のドナルド・トランプ次期大統領の第二期政権では、新設される「政府効率化省(Department of Government Efficiency: DOGE)」の長官に就任する可能性が取り沙汰されており、政界への影響力も注目されています。